ブラジルの刑事訴訟法 60年以上前の刑法 随所に時代ずれが
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【解説】60年以上前の刑法 随所に時代ずれが
ブラジルの刑事訴訟法は一九四一年に編纂を終り、公布された。
六十年以上の歳月を経た今日では人々や社会の習慣、道徳観念を変え、四一年の刑事訴訟法規定の中では全く無意味となったもの、改正すべき内容のものが多々生じている。しかもこれまで憲法は何回も変わっている。刑事訴訟法もいくらか改正されているが十分でない。
例えば陪審裁は一九七〇年代の初めまでは社会の大きな出来事であり、メディアを賑わせたが今日では日に何十件もの陪審裁が傍聴人もなく、接続した小室の中でひっそり行われている。
陪審裁専門弁護士らは裁判所に公判前月に張り出される掲示広告文の中の陪審員の名がだれであるかを気に止めている暇などない。単に公判日においては陪審員らの職業だけを書き止め、その職業人に受けるような論陣を張ることになる。換言すれば裁判所に掲示される陪審員に関する公告文などは全くの形式となる。
法律では厳密には借りもの陪審員を認めていないが、こうも習慣として借りもの陪審員が定着している点は考慮されるべきである。だから、陪審裁の法廷で弁護士が借りもの陪審員の存在に異議を唱えないなら、あとでそうした陪審員のいたことを理由に判決無効を主張することはできない。主張しても証文の出し遅れ、といった最高裁決定のニュアンス。
今回は陪審裁最中の異議申し立てが聞き入れられなかったので最高裁は陪審裁判決を無効とした。しかし実際にはそうすんなりは行かない。
プレジデンテ・プルデンテ市のアントニオ・J・M・ジアス判事殺人罪のロナルド・ジアス(PCC員)を陪審裁にかけた時、検察はもっと重い刑罰を欲し、借りもの陪審員のいることを理由に裁判無効を主張したが、リザ・リビングストン女性判事はそれを無視した。この裁判は二〇〇六年十二月、最高裁の問題の決定は同年六月だから検察はこの最高裁判決を根拠に借りもの陪審員のまじる判事殺し陪審裁判に異議を唱えたのだったが、リザ・リビングストン女性判事は「本官には本官なりの解釈がある、裁判は無効にはつながらない」と言って異議申し立てを退けている。
一つの陪審裁には(1)その陪審裁管轄内から最低十五人の陪審員を召集する、(2)その十五人の中から七人を正陪審員として選出するというのが規定。
借りもの陪審員が(1)に一人か二人いたとする。くじ引きで(2)の七人にはその借りもの陪審員がいなかったら問題は小さいが、くじ引きで七人の中にそれが入ったとすると問題は大きくなるわけで、検察官によってはこの場合は七人の陪審合議体を拒否する。
いずれにしても「規則を余りむき出しに無視することは物事を恣意に走らせることになる」とPUC大学刑法学教授、全国弁護士協会OABの連邦審議会会員アルベルト・Z・トロン博士のコメント。
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