珍裁判を数々傍聴 裁判員制度に興味湧く??
「職はないが本はある! 無気力書評」第23回
『裁判官の爆笑お言葉集』(長嶺超輝・著 幻冬舎新書)
http://news.ameba.jp/2007/05/4630.php
先週、本屋に出かけたら、「憲法記念日」と言うことで法律や裁判の本がまとまっていた。ベストセラーになっているというこの本を買ってみた。
さまざまな有名無名の事件に対する、裁判官たちの印象的な「一言」が集められている。人が人を裁くってこんなかんじなのか、と軽く覗いた気持ちになれるソツなく面白い本だ。なんでタイトルに「爆笑」ってつけたのか? 笑うところはそんなにないと思うんだけど。爆笑を求める人には、傍聴好きの女子4人組が書いた『霞っ子クラブ』(新潮社)の露悪的な感じや、北尾トロの『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(文藝春秋)の強烈さのほうがオススメ。この本とあわせて読むと、かなり傍聴欲がわく。
著者は元「司法浪人」。司法試験合格の夢が破れても裁判傍聴に通いつめるなんて、逃げ逃げ体質・根性なしの私には逆立ちしてもムリだ。元「司法浪人」の被疑者に対し「夢を『あきらめない』ことなんか簡単、『あきらめる』ことのほうが数段キツい」というのは、裁判官の言葉じゃなくて、著者のコメント。こういう経験者ならではの言葉が裁判の場で生かされるなら、数年後にスタートするという話題の裁判員制度も、有意義かもしれないと思うが…。
私のように気弱な逃げ逃げ人間は、「冤罪だったらどうしよう?」などと考えて、恐怖のあまりドタキャンしちゃうかも。裁判員を選定して、たまたまこんな奴ばかりだったら・・・、まずいんじゃないかなあ。
文■山本カヨ子(フリーター書評家)
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