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DVDで自白調書却下 殺人未遂公判で大阪地裁

 捜査段階での自白調書の任意性が争われ、取り調べ状況の一部を録画したDVDが法廷で再生された男性被告(88)=大阪市西成区=の殺人未遂事件の公判で、大阪地裁(西田真基裁判長)は14日、「任意性に疑いがある」として、検察側による自白調書の証拠請求を却下した。

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007111502064413.html


 西田裁判長は「被告は高齢で耳が悪く、理解力が低いのに十分な配慮をせず、検察官が自分の描いたストーリーに沿うよう誘導した疑いをぬぐえない」と述べた。

 取り調べの録画は、裁判員制度の導入に備え、検察庁が自白の任意性を効果的に立証するため昨年から試行中。弁護人は「DVDで自白調書が却下されたのは全国で初めて。任意性を厳しく判断した画期的な決定だ」と評価している。

 被告は、同じアパートの男性の胸などをナイフで刺したとして殺人未遂罪で起訴されたが、公判で殺意を否認。過剰防衛を主張している。

 DVDでは、検察官が以前に作成した自白調書について「間違いないですか」と確認。被告は「ええ、ええ」と答えていたが、「殺そうとは思わないけど、腹立ったからね」と殺意を否認する発言もしていた。

 西田裁判長は、殺意否認の発言について「検察官は、調書を訂正するかどうか被告に確認していない」と指摘。「DVDでの被告の弁解は公判とほぼ一致し、調書作成時の供述も同様だった可能性がある」と述べた。

 DVDは公判前整理手続きの中で、弁護側が検察側に問い合わせて開示された。検察側は調書に任意性があったことを、弁護側はなかったことをそれぞれ立証するため証拠請求し、7日に法廷で再生された。

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