ダイアナ元妃は「事故死」 10年後、ようやく評決
【ロンドン=土佐茂生】1997年にパリで事故死した英国のダイアナ元皇太子妃(当時36)の死因を究明するロンドン高等法院の審問で、陪審員は7日、「過失による交通事故死」とする評決を出した。王室や情報機関による暗殺説がささやかれた元妃の死は約10年を経て、公式の結論にたどり着いた。
http://www.asahi.com/international/update/0408/TKY200804080046.html
評決では、元妃の運転手が飲酒した上に、法定の2倍もの違法な速度で走行し、それをパパラッチが追いかけたために事故が発生。元妃と同乗の交際相手ドディ・アルファイド氏がシートベルトをしていなかったことも死につながったと結論づけた。陪審員11人のうち9人の多数意見だった。
ドディ氏の父モハメド氏は、息子と元妃の結婚を阻むため、エリザベス女王の夫フィリップ殿下が対外情報部(MI6)に命令した暗殺と強く主張していた。しかし暗殺説は「証拠不十分」として否定された。
評決後、元妃の息子ウィリアムとハリーの両王子は評決を支持した。一方、モハメド氏は「英仏の警察の調査は間違いだ。最も大切なのは、事故ではなく殺人ということだ」とコメントした。
審問は、死因や死亡時期を特定するのが目的。昨年10月から、元妃の友人や執事、MI6の職員ら278人を証人として調べた。英メディアによると、審問にかかった費用は1千万ポンド(約20億円)にも及ぶとされ、「税金の無駄遣いだ」などの批判の声が上がっていた。