裁判員制度賛否で激論 神戸の判事ら東京でシンポ
一年後に始まる裁判員制度を考えるシンポジウム(自由人権協会主催)が三十一日、東京都内であり、神戸家庭裁判所の伊東武是判事と、推進・反対派それぞれの弁護士らが刑事裁判の現状や問題点、新制度導入の課題について議論した。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001095692.shtml
伊東判事は大阪高裁などで刑事裁判に三十年以上携わった経験から「職業裁判官は類型的な判断をしてしまう傾向にあるが、市民の参加で判断に幅と深みが加わる。自白偏重などの弊害もあった刑事裁判を改善、冤罪(えんざい)事件は間違いなく減る」と主張。「制度定着には市民の負担や不安に的確に対処し、協力をお願いする姿勢が必要」と述べた。
推進派の小池振一郎弁護士(東京)は「供述調書を追認するだけの刑事裁判にメスを入れ、推定無罪の原則、公判中心主義を実現する好機」と指摘。反対派の高山俊吉弁護士(同)は「国の仕事に参加を強制する制度には疑問や反対の声が多い。導入させない国民運動を展開する」と述べた。
このほか裁判員の守秘義務の範囲、多数決による評決の是非、取り調べの可視化についても活発に議論が交わされた。
(6/1 09:17)