裁判員制度関連ドラマ 実施視野に相次いで放送
国民が刑事事件の裁判の審理に参加する「裁判員制度」が5月21日からスタートするが、制度をテーマに取り入れたドラマが相次いで放送される。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090412/tnr0904120851004-n1.htm
人は、人を裁けるのだろうか。ドラマでは、国民全員に起こりうる事態を想定して切実な内容が描かれる。
フジテレビ系の連ドラ「魔女裁判」(25日スタート)は、社会的な事象にほとんど関心がなかったフリーターの若者(生田斗真)が裁判員に選ばれたことで事件に巻き込まれていく心理サスペンスもの。
《巨額の遺産金をめぐる殺人事件で起訴された“魔女”(石田ゆり子)と呼ばれる1人の女性。有罪確実と思われた事件だが、次々と裁判員の票が無罪に…背景には評決の買収を仕掛ける謎の集団が存在した。そして不可解な事件が起こり始める》
若者の孤独な闘い、新聞記者である恋人(比嘉愛未)の不安、同じく裁判員に選ばれたことで幸せな家庭生活が一変、危険にさらされる主婦(加藤あい)らが登場する。
フジの関卓也プロデューサーは「裁判員制度が暮らしの一部になったとき、私たちの生活や考え方はどう変わるのか、考えていきたい」と語る。
主演の生田も「注目されている分野で社会的な反響も大きいと思う。義務感と責任感を感じる」と気を引き締める。
また、フジの単発となる裁判員制度ドラマスペシャル「サマヨイザクラ」(5月下旬放送)は同名の漫画が原作。
主人公は28歳になるネットカフェ難民(伊藤淳史)で、裁判員として28歳のニートの裁判を受け持つことになる。不思議な共通点を持つ2人は裁く男、裁かれる男として対峙(たいじ)していく。
一方、日本テレビ系連ドラ「アイシテル~海容~」(15日スタート)は家族の絆を描いているが、少年が少年を殺め、加害者家族と被害者家族が向き合う物語だ。
裁判員制度とは直接関係ないが、少年法のもと、家裁調査官らが登場する硬派な作品である。
テレビ各局のドラマ化は、出演する裁判員に視聴者が感情移入することで、改めて制度を考えるきっかけになりそうだ。(松本明子)