【お聞きします裁判員制度】(7)高橋ユキさん 参加したくない人のことも考えて
--刑事裁判を傍聴するようになったきっかけは?
「もともと事件に興味があってノンフィクションを読んでいたんですが、最近の事件だと公判中だったりしますよね。それなら傍聴した方がよく理解できるのではと思って。それが4年前で、これまでに全国で傍聴した刑事裁判の被告は380人になります」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090713/trl0907132217005-n1.htm
--傍聴してどう感じたか
「凶悪事件の犯人とされている被告でも、私たちとそんなに変わらない人間なんだ、と感じました。だれだって一歩間違えたら、そういう立場になるかもしれない。逆に、いつ被害者になるかも分からない。事件を身近なものとしてとらえるようになりました」
--疑問に思ったことは
「1審は無罪なのに、2審では一転して有罪になったりするのが不思議ですよね。どちらもエリートの裁判官が考えた結果なのに」
--近著『あなたが猟奇殺人犯を裁く日』では、自分が裁判員になったと仮定して、傍聴した裁判の判決を予想しているが
「実際の判決より刑が重かったケースが多かったですね。責任能力や有罪か無罪かの判断も、本当に難しいと思います」
--では裁判員制度についてどう思うか
「事件は人ごとではないと感じる人が増えれば、犯罪の少ない社会に近づいていけると思います。それはプラスの面ですが、参加したくない人はしなくて済む方がいいのでは。凶悪事件の場合、心に傷が残ることも十分あるでしょうから」
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女性ばかりの傍聴集団「霞っ子クラブ」を結成し、会社員生活の傍ら、スポーツ紙や自身のブログ「日本の殺人裁判」などで傍聴記を執筆。そんな高橋ユキさんでも「難しい」。多くの市民が裁判員制度に不安を抱くのも無理はないと感じた。(聞き手 福富正大)
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