2例目の裁判員裁判開廷、被害者が証言へ さいたま地裁
全国で2例目となる裁判員裁判が10日午後、さいたま地裁(田村真裁判長)で始まった。裁判員を選ぶ手続きが午前中に行われ、出席した埼玉県内の裁判員候補者41人から裁判員6人と、補充裁判員4人を選任した。公判は3日連続の予定。台風の影響で途中から裁判員が出席できなくなることも想定し、補充裁判員は予定より2人多くした。12日に判決が言い渡される見通しだ。
http://www.asahi.com/national/update/0810/TKY200908100082.html
審理されるのは、同県狭山市で5月、知人の30代男性の左胸などを包丁で刺したとして殺人未遂罪で起訴された解体作業員三宅茂之被告(35)の事件。男性は約1カ月のけがを負った。男性が被告に金を貸したことをめぐるトラブルがあったとされる。
被告側は初公判で起訴内容を認めた。被告人質問などで情状酌量を求める方針。一方、初日に予定されている被害者の証人尋問では、被害者が法廷で直接被害状況を訴える予定で、裁判員裁判では初めて。裁判員は、双方の「生の声」を聞いたうえで刑の重さを判断することになる。
審理のため、地裁は県内に約1万6400人いる裁判員候補者から90人を無作為に抽出。「70歳以上」や「学生」「重い病気」といった理由で辞退が認められた21人を除く69人に呼び出し状を送った。
この中から、さらに仕事や家庭の事情で辞退が認められたのは22人で、事前に辞退が認められたのは計43人になった。呼び出し状が届かなかった人は3人。これらを除く44人が地裁に足を運んで裁判員選任手続きに臨むよう求められていた。この日の朝に実際に訪れたのは41人で、出席率は93%だった。当日に7人が辞退を希望し、全員が認められた。
5月21日にスタートした裁判員裁判は、今月3~6日に東京地裁で「第1号」が行われた。今月予定されているのは「第2号」まで。9月からは青森、神戸、大阪、福岡など各地裁で開かれる予定だ。(沼田千賀子)