山陰初の裁判員裁判始まる
山陰両県初の裁判員裁判が27日、松江地裁(吉井隆平裁判長)と鳥取地裁(小倉哲浩裁判長)で始まった。開廷に先立って裁判員選任手続きがあり、松江は呼び出しに応じた裁判員候補40人全員(出席率100%)が、鳥取は34人中31人(同91・17%)が出席。両地裁でそれぞれ選ばれた裁判員6人が、緊張した面持ちで裁判官とともに審理に臨み、検察、弁護側双方が大型モニターなどを多用し、整理した争点た証拠に見入った。いずれも3日間連日の集中審理。判決は29日に言い渡される。
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松江地裁は56人に呼び出し状を送り、事前に辞退を認めた人を除き、最終的な呼び出し対象者は40人。鳥取地裁は呼び出し状を送った62人のうち、最終的な対象者が34人だった。
松江の裁判員は男性4人と女性2人の構成。男性1人と女性2人の計3人の補充裁判員も選んだ。鳥取は裁判員が男性5人と女性1人で、補充裁判員は男女1人ずつの計2人。
松江の審理対象は、5月に松江市内の公務員宿舎にナイフを持って侵入、現金を奪おうとして女性にけがをさせたとして、米子市大谷町、無職安達克己被告(66)が強盗致傷罪などに問われた事件。
この日の罪状認否で安達被告は起訴内容を認め、裁判は刑の重さ(量刑)の判断が焦点となった。
一方、鳥取は、5月に鳥取県内の女性宅に侵入し、女性の首を絞めて失神させ、キャッシュカードや現金約700円の入った財布を奪うなどしたとして、同県湯梨浜町上浅津、無職山内勝昭被告(35)が強盗殺人未遂罪などに問われた事件。
罪状認否で山内被告は起訴内容を大筋で認めた。争点の殺意の発生時期をめぐり、検察、弁護側双方が主張を繰り広げた。
両地裁とも、冒頭陳述や証拠調べで検察官が法定内のモニターで写真や図面を多用。休廷を2~3度はさむなど、裁判員の負担に配慮した。
傍聴は抽選となり、松江地裁は一般傍聴席32席に対して372人、鳥取地裁は26席に対して290人が列をつくった。
2日目の28日は両地裁とも裁判員による被告人質問や被害者の意見陳述(鳥取地裁は裁判長が代読)などを行い結審する。