「犯人許すことできぬ」
被害者調書検事が朗読
■法 廷
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20091027-OYT8T01280.htm
公判は午後1時10分、地裁32号法廷で始まった。
冒頭陳述で、上坂和央検事は、犯行の経緯を説明したイラスト入りの表(A3判)を裁判員に配布。法廷の左右の壁に設置された大型画面や裁判員の手元にある小型モニターにも映したうえで、裁判員に向けて両手をかざし、「このように首を絞めた」と犯行の様子を説明。裁判員はメモを取るなどしながら、真剣な表情で聞き入っていた。
これに対し、尾西正人弁護士は、イメージを和らげるためか、被告を「山内さん」と呼び、モニターに主張のポイントを映して「更生は可能」と裁判員に訴えかけた。
休憩を挟んで行われた証拠調べでは、北佳子・次席検事が被害女性の供述調書を朗読。「あのまま死んでいたら、子どもはどうなっていたんだろう。犯人を許すことができません」。大きな声を法廷に響かせた。
上坂検事は、犯行に使われたドライヤーなどの証拠品を裁判員席に歩み寄って提示。犯行を再現した複数枚の写真も画面で示したが、被告が被害女性に馬乗りになって首を絞める場面では「生々しいので」と断って壁面の画面を消した。
裁判員が宙をにらんだり、顔をゆがめたりする場面が目立ち始め、唯一の女性裁判員は、かすかに首を振りながら手元のモニターを見つめた後、にらむような視線を山内被告に向けた。
これに対し、弁護側は被告人質問で「侵入する時には殺害するつもりはなかったと、取り調べで話したのか」と尋ね、山内被告は「話したが、信じてもらえなかった」と答えた。
(2009年10月28日 読売新聞)