人が市民感覚で質問 裁判員裁判2日目、山形地裁
県内初の裁判員裁判は2日目の1日、山形地裁(伊東顕裁判長)で午後も審理が続いた。現住建造物等放火の罪に問われた無職遠藤久被告(78)の長女らの証人尋問と被告人質問を行い、県民から選ばれた裁判員6人のうち、4人が被告の妻と長女に市民感覚で質問した。
http://yamagata-np.jp/news/200912/01/kj_2009120200021.php
この日は、遠藤被告の妻と長女、減刑を求める嘆願書を集めた発起人代表の計3人の証人尋問と、検察側の被告人質問が行われた。裁判員6人は初日よりも緊張が解けた様子で、全員が黒っぽいスーツなど落ち着いた服装で法廷に臨んだ。
午前の審理で、法壇に向かって右から3人目の裁判員の男性が、遠藤被告の妻に「事件後の近隣の風当たりは」などと質問。午後の審理では、せきを切ったように別の裁判員の男性3人が挙手するなどして伊東裁判長に許可を求め、被告の長女に次々と質問した。
法壇に向かって左から3人目の裁判員は「今後も事件を起こすのではないかが一番心配だ」とし、住宅地図を使いながら遠藤被告の近隣2軒が嘆願書に署名しない理由を質問。法壇に向かって右から2人目と、左から2人目の裁判員は「今は(遠藤被告が)明るくなった」とした長女の証言に関連し、それぞれ「最近の会話で印象に残っていることを教えてください」「今、受けている投薬やカウンセリングで今後の生活も安心できると思いますか」などと尋ねた。
閉廷後、裁判員の質問について、検察側は「センスがいい」と評価。被告側の弁護人は「審理を進める上で重要だった」と感想を語った。