求刑懲役13年、判決は5年 裁判員、殺人罪被告に
家庭内で暴力を振るっていた長男を殺害したとして殺人罪に問われた父親の裁判員裁判で、佐賀地裁は17日、懲役13年の求刑に対し、弁護側の意見と同じ懲役5年の判決を言い渡した。若宮利信裁判長は「被害者の配偶者暴力など粗暴な素行が原因や背景になっており、被害者には相当の落ち度がある」と理由を述べた。これまでの裁判員裁判の実刑判決では求刑との差が最も大きい。検察側は控訴について「今後検討したい」としている。
http://www.asahi.com/national/update/1217/SEB200912170034.html
判決によると、佐賀県基山町、元高速道路料金所長鶴田秀幸被告(60)は自宅で2004年8月3日深夜、睡眠導入剤で眠らせた長男(当時30)の顔を重さ約3キロの掛矢(大きな槌(つち))で数回殴り、死亡させた。
判決は、減刑を求める嘆願署名が約1万4500人分集まったことや、家族関係を動機として親が子を殺害した同種の事案の量刑が懲役3~7年であることにも言及して結論を導いた。
この日は評議が長引くなどして、判決の言い渡しは2度延期され、当初の予定より50分遅れた。判決後の記者会見で、裁判員を務めた男性(63)は「評議では活発に意見が出た」と説明。20代の女性は「(求刑の)13年と(弁護側の)5年は一つの意見としてとらえ、自分の意見を最優先した」と発言した。